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- 2006年05月01日 2度目の5月を迎える
2度目の5月を迎える
爺様が死んで2年が過ぎ去った。
三回忌についての話もちらほらとあったが、納骨を済ませたのは田舎の方だと言うことで結局はそちらに全て任せる事にした。
檀家などとも繋がりが深く、下手にこちらからあれこれとやるのも逆に手のかかる所かも知れなかった。
ふと当時の日記を読み返してみると当時の事が色々と思い出された。
あの時の思いが蘇る。
確かに在ったあの日。
日記を書いておいて良かったとそう思う。
思い出す事は少なくなって来ている。
それは確かで、そして多分普通の事なのだろう。
日々生きていく中で思うべき事、考えるべき事が流れ込んでくる。
それは今の私のかなりの部分を占めている。
後ろ向きな考えだと言われる事もあるその件については、もう少し付き合う事になる。
来月を目処に色々とケリを付けて行きたい。
自分でもくだらないと思う事もあるが、しかしやはりどうしても許し難いものでもある。
爺様はきっとそれらを見知っていたのでは無いかとも思う。
頭の切れる人だった。
大正生まれと言う事もありまだ勉学について国もそれほど力を入れず、さらには戦争もあった為にいわゆる学は無かったが、生きる為の知恵や工夫、あるいは技術については抜きん出ていた。
手先も器用で様々な棚やら簡単な家具も作る。
話では家も建てたし舟も作ったと言う。田舎での事だが。
東京に出てからは壊れた傘もパンクした自転車も底の磨り減った靴も穴の開いた鍋もみんな直していた。
近所に住んでいた人々はそれらを直してくれると言う事でちらほらと口伝にやってきた。
その事がちょっとだけ自分の中では誇らしかった。
材料と手間賃程度で直していく爺様の姿は今でも克明に思い出せる。
そう、青いジーンズの生地で出来た前掛けをしていたなぁ。
仕事着、そういうのにちょっとあこがれもする。
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